寒い日にパソコンが立ち上がらなくなった?
冬場になると「いきなりパソコンが立ち上がらなくなった」という現象が結構発生します(特に寒い日の朝)。
ここでは冬にパソコンが立ち上がらなくなる原因と対策を紹介します。
パソコンは寒さにも弱い
パソコンは「熱暴走」するので、暑さに弱いという話は聞いたことがあるかも知れませんが、実は寒さにも弱いんです。
具体的にはパソコンを構成する「電源ユニット」と「ハードディスク」という部品が寒さに弱いです。
電源ユニット
電源ユニットの「電解コンデンサ」という部品が寒さに弱く、気温が低いと電源の出力が低下することがあります。
寒さで電源の出力が低下し、パソコンの起動に必要な出力に満たなくなり、立ち上がらなくなることがあります。
ハードディスク
パソコンのデータを保存する部品であるハードディスクも寒さに弱いです。
ハードディスクの中には金属のディスクが入っており、それを回転させてデータの読み書きを行います。
ハードディスクはディスクの回転軸を液体で支える「流体軸受」という機構を用いており、気温が低いと回転軸を支える液体の流動性が低下し、ディスクの回転不良が発生します。その結果上手くデータを読み書きできなくなったり、データのエラーが発生したりします。
部屋を暖かくしてからパソコンを起動しましょう
寒さが原因で立ち上がらない場合の対策は至って簡単で、「部屋の温度を上げる」ことです。
といってもストーブの前にパソコンを置いたり、ドライヤーを当てたりして直接パソコンを急激に温めるのはパソコン内部に結露が発生するのでNGです。
室温を上げて、パソコンの温度がゆっくり上がるのを待ちましょう。
室温を上げてしばらくしてもパソコンが立ち上がらない場合は、パソコン内部に不要な電気が帯電していることがありますので、一度放電処理をして下さい。
放電処理手順
- 電源ケーブルや映像ケーブル、USBなどの外部接続装置を全て取り外す
- バッテリーを取り外す(ノートパソコンの場合)
- 90秒程放置する
- バッテリーや電源ケーブル等を接続する
- 電源を投入する
室温を上げ、放電してもパソコンが立ち上がらない場合は、パソコン内部に不具合が発生している可能性があります。
その場合は是非お気軽にお問い合わせ下さい。